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僕は友達が少ない (ライトノベル)

■作者:平坂 読


10月初旬からアニメも始まった話題のライトノベル。「ライトノベルって、“軽い”文学でしょ?」みたいな漠然としたイメージがいまだにライトノベルに対してある、という方に読んでみて欲しい。逆に言えば「この作品はライトノベルという枠に収まらない。「これこそ文学だ!」みたいな売り文句の本帯に乗せられそうになる文学ファンにも勧めたい。


現在流通し、一定のブーム下にあるライトノベルにはいくらかのライトノベル内ジャンルが存在します。それらは適度な細分化をしているものの、一つの共通項を持っていて、それは「ライトノベル内ジャンル」という言葉が示すように、前出のライトノベルの形式を軸として次世代の作品が拡散している、ということです。しかも、その軸化と拡散のサイクルは物凄いペースで回転していくので、ジャンルの細分化は加速度的に行われ、一ジャンル内作品間の差異はどんどん微細化していき、出版作品数自体は増え続けています。もともと大きなデータバンクを持つ物語ジャンルでは無いライトノベルは、後出の作品が前出の作品群の要素を「ネタ」として引用し、それが「ベタ」化する。さらに、近隣ジャンルのゲームやネットスラングも取り込んでの自己組織化が始まる。こうなると、もう狭義の(文芸誌的な)意味での「文学」ではほぼ無い。最初期のライトノベルが持っていたかもしれない「文学性」は相当に薄まった痕跡としてのみ、その影を残す程度。こうなると、「軽い文学」とか「これこそ文学だ!」という言葉は意味を為さないのではないでしょうか。むしろ現在のライトノベルは、DJが作ったミックステープ/CDに近いと言えるかもしれません。もしくは録音されたテープを切る/繋げる、を繰り返す80年代的音楽テクニックであるカット&コラージュ。あるいはこれまた80年代的であるポップアート。これらを突き抜けるスーパーフラットなんかにも似ているかもしれません。こういったものの、最もオタク的な文脈を重視したエンターテイメント/文章作法がライトノベルなのかも。引用/再接続/再構築が上手い奴が強い、という。そんな場所でこれはパクりである/ではない、という議論はかなり無粋で、「それはデフォルトなんだから、そこから楽しみを見出すんだ」という姿勢で望むことが最も正しいように思います。


この『僕は友達が少ない』はそういった意味で格好の作品と言えるでしょう。これを読みながら他作家の既出のヒット作である『涼宮ハルヒシリーズ』や『バカとテストと召喚獣』を想起する方は多いでしょうし、他にもある種のデジャ・ヴに襲われること必至ですが、それでも「構成」のスピード感でいつの間にか通読している。この感覚がおそらく「ライトノベル感覚」とでも呼ぶべきものなのかもしれません。


ということで、面白いかつまらないか云々の議論は一度投げ出して、とにかく「ライトノベル感覚」ってどんなもの?というのを 体感するためにこの本を手に取ってみましょう。ライトノベルに関する個々人の判断はそのあとで。

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ストーリー展開は同作者の「ゴールデンスランバー」のようなテンポの良さを感じました。
それって主人公が逃げる話だからでしょうか(苦笑)